PREVIOUS POST
漏油阻止率96%以上の補修方法とは?
2020.04.01
送電鉄塔を支えるメインの柱(主柱材)で著しい腐食が発生している。高所でもあり、常に大きな荷重が加わっていることから、簡単に取替ができず困っている。電気を長い期間停められないし、時間とお金をかけずに腐食部分を改修したい。
送電鉄塔などの鋼材には、亜鉛めっきによる防錆処理が施されています。経年劣化により減耗した亜鉛めっき鋼材は、一般的に延命化対策として防錆塗装を行いますが、著しく劣化が進行した場合は、鋼材取替に至るケースもあります。送電鉄塔は高いものでは地上から100mもあるような大型の物もあり、メインの鋼材を取替えるとなると、膨大な時間とお金がかかります。そこで、当社では鋼材取替を回避できる改修方法「低電圧低温アーク溶射 Arts工法」でお客様ニーズにお応えします。
実際のケースでは、「Arts工法*」を用いて、送電鉄塔の地上50m地点の主柱材腐食箇所に、ブラスト処理(錆除去、粗面形成)から防錆溶射、封孔処理、防錆塗装まで、コンパクトな簡易ブースを設置して一連の作業を実施。電気を長い期間停止することなく、新設と同レベルまで腐食部分の防錆力を再生し、長寿命化を実現しました。「Arts工法」は、送電鉄塔のような高所での腐食対策のほか、橋梁支承部での腐食対策などにもご活用いただけます。
①塗装以上の延命性能
新設と同等レベルに防錆力を再生させるだけでなく、仕上げ塗装の効果で耐候性も大幅に向上!改修周期を30年程度延伸できます。
②スピーディ
事前の部材寸法調査や取替時の強度検討が不要で、改修が必要となった鋼材を速やかに施工できます。
③コスト低減
建替工事や大規模な鋼材取替工事と比較して、大幅なコスト低減が可能です。
④より安全な施工
従来の部材取替工事とは一線を画した工法で、部材の取り外しが不要なため、安全に施工できます。
*「Arts工法」は、東京電設サービス株式会社の登録商標です。