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無停電で健全性を診断!そのメカニズムとは?

Q:設備は運転したまま、健全性を確認する方法ってないの?

停電に制約があるので、設備の点検・診断が十分に行えておらず、コンディションが心配。絶縁劣化や設備不良のリスクを考えると、定期的な点検や診断が必要なのはわかるけれど、設備を簡単に止められない。

 

設備を稼働しながら、健全性を確認する方法ってないの?

A:「部分放電測定」による絶縁診断なら、設備を稼働したまま診断できます。

近年、絶縁物内部の異常による絶縁破壊事故は増加しており、絶縁抵抗測定などの従来の手法では異常の発見が困難なケースが散見されています。

 

万一、事故が発生してしまうと他社を巻き込んだ波及事故につながることにもなりかねず、安全性能を確認しておくことは、経営リスクを回避する上でも非常に重要です。当社の「部分放電測定」による絶縁診断なら、活線での健全性確認が可能で、生産ラインに影響を与えずに診断できます。

劣化のメカニズム

受変電設備の運転中、絶縁不良により部分的に微小な放電現象(部分放電)が発生することがあります。この現象は、設備の欠陥や過酷な使用、あるいは経年等により絶縁性能が劣化すると発生するもので、絶縁破壊の前駆現象と言われています。

部分放電測定のメカニズム

従来の部分放電検出技術では、センサーの感度を上げることで、ノイズの中から部分放電波形を検出する方法が一般的でしたが、実フィールドではノイズ波形の中に部分放電波形が埋もれてしまうことも多く、実際に検出するのは難しいというのが実状でした。(図1)

 

 

当社では発想を転換し、ノイズを含んだ大量のデータを取得した上でノイズをフィルタリングし、部分放電波形だけを切り分けて検出する技術を確立しました。また、センサーの信号到達スピードの差やPDマッピングシステムにより、部分放電の発生部を特定することも可能になりました。

 

 

この技術の活用により、絶縁破壊による設備事故を未然に防止することが可能です。

図1

営業担当からの一言!

設備停止は、お客さまの事業活動において生産をSTOPさせることであり、経営リスクにつながります。また、設備停止に伴い、お客さま設備へのリスクも高くなることが予想されます。活線診断(部分放電)測定は、こうしたリスクを回避し、確実に設備の異常兆候をとらえ、必要最小限の設備停止で設備補修を行うことが可能となります。

 

当社は、部分放電の測定技術と解析技術に関する豊富なノウハウを有しており、お客さまとの信頼にお応えできる結果をご提供いたします。

 

最適な設備保全に関するコンサルティングにご興味がございましたら、ぜひお問い合わせください。

関連用語
部分放電(Partial Dischaege):

絶縁不良により、部分的に発生する微小な放電現象。設備の欠陥や過酷な使用、あるいは経年等により絶縁性能が劣化すると発生するもので、絶縁破壊の前駆現象と言われている。

 

絶縁抵抗:

電流が流れる回路における電路相互及び大地との間の絶縁性(電流が漏れない性能)のことで、絶縁抵抗が低くなると漏電を生じ、感電や火災の原因となる。

 

絶縁破壊:

電力回路やその設備において、導体間を離隔している絶縁体が破壊され、絶縁状態が保てなくなること。主な原因として、固体絶縁物表面の汚損、絶縁材料内の吸湿・経年劣化によるボイド(空隙)の生成及び据付時の施工不良等があげられる。

課題を解決した製品/サービス

  • 部分放電測定による絶縁診断技術
    電気設備に絶縁不良箇所が生じると発生する「部分放電」をとらえ、事故を未然に防止する技術です。設備停止が不要で健全性を確認いたします

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