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絶縁油PCB濃度分析のクロスチェックはご存じですか?
2020.04.01
近年、経年劣化したOFケーブルや油入変圧器などの油入電気機器の更新ニーズが高まっていますが、これら劣化した油入電気機器を廃棄するにあたり、絶縁油中のPCB濃度の検査が義務付けられています。しかし古いOFケーブルや脱油された変圧器などの場合、採油口(バルブ)を開いても、油が流れ出てこないことがあります。
そこで当社では、設備を一部切断し、その構造物(絶縁紙等)より絶縁油を抽出する方法を新たに開発※しました。
※特許第6032778号「絶縁油の採油方法及び分析方法」
PCB濃度分析以外にも事故調査など、分析試料を絶縁紙等から確保したい場合にも活用でき、これまで多数の実績のある技術ですので、お困りの際はぜひお気軽にご相談ください。
この絶縁油抽出技術は、以下の特長があります。
・OFケーブルの場合、約10cmあれば分析が可能のため、現場で短く切断することで済むため、その後の端末処理の長さが確保でき、引き抜き作業に支障をきたしません。
・従来の手法であるヘキサン抽出法と比較して、分析時間が早いため、迅速に分析結果をご報告できます。
・ヘキサン抽出法のように有機溶剤を使用せず、加熱操作なども行わないため、他成分の混入や分解の心配がなく、精度の高い抽出方法です。
・休止ケーブルの掘削・撤去工事なども、当社で同時施工が可能です。
【対象となる機器】
※絶縁油が枯渇して、流れ出てこない設備が主な対象となります。
・脱油した古いOFケーブル
・脱油した古い変圧器
・その他コンデンサなど
【ご依頼までの流れ】
STEP1:古いOFケーブルや脱油した古い変圧器などの一部を解体・切断して当社まで運搬・送付(当社で解体・撤去・運搬も承ります)
STEP2:切断した部材より絶縁油を抽出(特許技術)
STEP3:抽出した絶縁油を分析(PCB濃度分析、油中金属物質等、成分分析など)
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