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少量の試料から迅速に絶縁油を抽出する技術
2020.04.01
最近、売電収入が安くなってきたため、発電量の低下を懸念して現地を調査。
目視確認したところ、太陽光パネルに外的な衝撃によるものではないと思われるガラス面の破損が認められたものの、原因がわからず困っている。
早期に原因を究明して、一刻も早く発電量を回復したい。
太陽光パネルの強化ガラスは、一般的な破損原因として以下の3点が考えられます。
①飛来物や地震など、外部から強い力が加わった場合
②小さく鋭いキズが、ガラス表面についた場合
③ガラスの中に微細な不純物があった場合
今回の場合は、当社で太陽光パネルをサーモグラフィーやモジュールドクターなどにより調査したところ、ガラス製造時に生じた不良が原因であることを突き止めました。
太陽光パネルの強化ガラスは表面に圧縮応力層があり、内部にそれとバランスした引張応力層があります。ガラス内部の引張応力層にキズが発生した場合には応力バランスが崩れ、外力が加わっていない状態で不意に破損することがあるのです。
このため、メーカー保証にて対応を行い、費用をかけずに本来の発電量を回復することができました。
太陽光発電はメンテナンスフリーではありません。
常に屋外にあるためトラブルや経年劣化のリスクは大きく、正常に稼働させて発電を維持していくためには、きちんとした保守・管理が必要です。
規模が大きく、専門の知識やノウハウが必要な発電設備ですので、専門の業者に定期点検を任せるのが一番ですが、発電量のモニタリングは業者に任せなくてもできます。
「良い天気なのに発電量が少ない」「最近、発電量が下がっているかも?」とお気づきのお客さまはぜひ一度ご相談ください。